デイヴ・ブルーベックと言えば、テイク・ファイヴ、イコール。
変拍子、5拍子というユニークな発想で、ジャズ・ファンだけでなく音楽好きの全てを魅了してしまった一曲。
1枚のLPレコードが、一斉を風靡したと言える以上に『ジャズ』を幾段も見直させる音楽にしてしまったのではないかしら。
ジャズと言えば、パーソナリティ。
アドリヴも大きい要素ですけれども、誰と誰と誰が演奏で顔合わせしているのかと楽しむことが重要で、取り上げる曲に関しては誰もが演奏しやすいことが大切。耳に親しみのあるスタンダードであったり、ちょうど流行っているヒット曲だったり。
顔を合わせたばかりで、リハーサル無しで一気にレコーディングしてしまうと言うひらめきと柔軟さがジャズプレーヤーの魅力。ジャズを聴く楽しみですね。
そのようなジャズの世界に一石を投じた、ブルーベックの『テイク・ファイヴ』。変拍子と言えばクラシックの作曲家では、ストラヴィンスキーが知られているところですけれども、ブルーベックはクラシックの作曲法と即興(アドリヴ)の特筆できるジャズメン。
5拍子を、3拍子と2拍子で組み立てることでクラシックのなじみのないプレーヤーにも分かりやすい物としてしまっています。
その『テイク・ファイヴ』を聴くことができるアルバム『タイムアウト』と同じ1959年に録音している、アルバム『ゴーン・ウィズ・ザ・ウィンド』はまた興味つきないレコードです。 トラッドな曲名がずらりと並んでいて、レコードジャケットの写真はアイヴィースタイルでとてもクール。 フォスターの草競馬や、スワニーリヴァーに始まって。ジョージア・オン・マイ・マインド、オールマン・リヴァーと、わたしの好きな曲、母との思い出の曲がおしゃれに品良くジャズに代わっていて『タイムアウト』よりも親しみを感じています。
リズム隊に、ワンホーンというところもジャズのスタンダードな四重奏団として味わうのには最適なレコードでした。このようなムードが『アメリカ南部』というものなのでしょうね。
アナログレコードは CL 1347 のモノーラル盤と、 CS 8156 のステレオ盤が発売されています。ジャケットの写真は、「 2 Eye 360° STEREO 」ラベルで発売されたものです。
Artist: The Dave Brubeck Quartet
Title: Gone With the Wind
Date: 1959
Label: Columbia Records CL 1347 / CS 8156
Personal
- Paul Desmond: alto sax
- Joe Morello: drums
- Gene Wright: bass
- Dave Brubeck: piano
Track Listing
Side 1
- Swanee River
- The Lonesome Road
- Georgia on My Mind
- Camptown Races
Side 2
- Camptown Races
- Short'nin' Bread
- Basin Street Blues
- Ol' Man River
- Gone With the Wind
片田舎から女優志願で出てきたイヴ(アン・バクスター)が、ブロードウェイで大女優のマーゴ(ベティ・デイヴィス)の付き人になったことをきっかけにスターに上り詰める。大女優の周りには評論家や業界の力を持っている人たちがいっぱい居るから、その世界に臆せずに挑んでいったイヴにわたしは憧れを感じます。 イヴはマーゴを利用したのではなくて、それだけのチャンスを逃さない才と実力があるんですものね。 人に出来る事なんて、誰も違うものではありません。 ラストのカットで、三面鏡の無数のイヴの姿が映っているだけれどもイヴの後にもたくさんのイヴが居るんですよね。笑顔に間にためらいの表情を見せるんだけれども、負けないで頑張ってと声をかけたい。
映像としてはブロードウェイを散歩しているシーンで、クロマキーが使われていました。 最近の日本ドラマでは、街中での撮影も珍しくないのにと面白かった。 撮影技術の都合もあったのでしょうけれども、当時はスターの顔はとても知られていたのでしょうね。
そしてこの「イヴの総て」には、1曲だけ歌を歌うシーンにマリリン・モンローが出演しています。数年後には今では誰もが知っている女優以上の存在になっているのですから、映画の内容を重ね合わせると考え深いことばかり。 ベティ・デイヴィスは大女優なのだけれども、ロックのヒット曲で名前は覚えているだろうけれども姿はどれほどの人が思い出せるかしらね。
今夜は1942年度アカデミー賞受賞作品の「ミニヴァー夫人」でした。 監督はウィリアム・ワイラー。脚本は、「心の旅路」の作者、ジェームズ・ヒルトン。 アメリカMGMの作品ですけれども、イギリスの田舎町に住む一般的な女性の日常を淡々と描いています。「ガス灯」は素敵な映画よと母に教わっていたので、「心の旅路」などはタイトルにも惹かれて好みの映画でした。内容は良く把握できていない面もあります。
「ミニヴァー夫人」は第二次世界大戦中の物語で、イギリスはヨーロッパに海峡1つ隔てているだけですから戦闘機が直接、空襲に向かっていたんですね。出撃の時に友達の家の近くを飛ぶ時には、戦闘機のエンジンを噴かせて合図をするという場面があります。
日本でも同じようなことがあったそうです。熊本の東雲楼は、とても有名な遊郭でした。わたしもゆかりがあるので昔話を聞かせていただくこともあります。もし、今でも東雲楼があったのなら働いていたことでしょう。 神風特攻をされる若い兵隊さんが必ず夜を過ごされたと言います。そして出撃で鹿児島の知覧に集合されるのですけれども、その前に東雲楼の上空を何度も旋回したり、羽根を振って合図をされてから向かわれたと言います。
この映画「ミニヴァー夫人」では、空を飛ぶ飛行機の爆音に耳を懲らすシーンが度々登場します。わたしも小さい頃は旅客機の音を追っかけていたものですけれども、いつしか余り気にかけなくなったのは少し寂しい感じがします。この映画の中でも、次第に戦闘になれていく様子が描かれていて、地下壕の中で爆音、爆撃の音がしているのに編み物をしているミニヴァー夫人の様子には怖いものさえ感じました。 子どもが泣き出して我に返るんだけれども、地下壕の中でじっと子どもを抱きしめている以外に出来ることはないですよね。
第二次世界大戦中にはたくさんこうした映画が作られました。 銃後映画と訳することもある、ホーム・フロント映画の代表作です。 海峡を越えてやって来た兵士が、夫人を脅かす場面では冷静に電話で警察に通報したりと家庭を守る女に強く暮らすように言っているようです。
爆音のしない時に、女性たちが着飾ってパーティを開いたり楽しんでいるのは日本では公には出来なかったことでしょう。
地下壕を出て、爆撃の跡が残る家で無事だったピアノを弾く少女が演奏したのはメンデルスゾーンの「結婚行進曲」でした。
「大事な時間だからこそ、おびえて暮らしていたくない。」・・・印象的なメッセージです。
戦意高揚のための映画ですけれども、たくさん作られた中でも戦争の場面を他のものに置き換えてみることも出来るようなこの映画、言いたいことは何なのでしょう。少女がピアノを聞かせたあとでミニヴァー夫人が言った言葉は、色々ととらえることが出来そうです。
映画にはこれといった終局はなくて、教会で詩編91番が読み上げられた後エンドロールにエルガーの「威風堂々第1番」が流れます。
でもピアノで少女が演奏した、結婚行進曲の方がとても印象的ではないかしら。
学ぶことが出来る。
(by 中谷 巌)
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