この夏休みは、BS11でガメラの全シリーズ12作品がハイビジョンでノーカット放送中。今日、8月15日の放送はシリーズ第5作にあたる「ガメラ対大悪獣ギロン」。放送時間をチェックしていませんでしたので、午後2時を過ぎてしまっていました。

 

 

謎の第十惑星に幼心を思い出し 黙祷したあとの怪獣映画は心に残る

http://i31.tinypic.com/s4776p.jpg

 

 

 

 「大怪獣ガメラ」は北海道、「ガメラ対バルゴン」は大阪城を挟んでの(キングコング対ゴジラを思わせる)決戦、「ガメラ対ギャオス」では名古屋城を空から襲っていました。列車に乗っていた乗客たちが次々とギャオスに食われていく場面はとても怖かった。ギャオスは夜行性の怪獣。熊本城にもやってくるよと、脅されて早く寝るように躾けられたのを思い出しました。寝ている間にギャオスに襲われたら?とも思いますけど、襲われる乗客の恐怖を感じないで襲われることの方がいいかしら。

 

 第5作の「ガメラ対ギロン」は宇宙が舞台。主人公の少年たちが、第十惑星に連れて行かれて、そこで体験する冒険という男の子のメルヘンとでも言えるでしょう。

宇宙ギャオスが登場するシーンでの、ウルトラQ、ウルトラマンでの怪獣登場の音楽によく似ていることに今回のハイビジョン放送で気がつきました。大魔神にもニュアンスが似ていて、水戸黄門などの活劇時代劇の響きも聞かれます。これが日本的スタイルの1つかも知れません。

 

 

謎の第十惑星に幼心を思い出し 黙祷したあとの怪獣映画は心に残る


 主人公の明夫くんが、第1作と第3作でガメラに救われた少年と同じだったのは発見でした。友子ちゃんという女の子、明夫君の妹が加わって男の子のガメラが、女の子も楽しめる怪獣映画に転換した映画かも知れません。

 

 「ぼくはね。嬉しいとメガネがずれるんですよ」

 大村混さんが駐在さんとして出演されたいることも、親しみを感じさせます。

 

 子どもの時に、この映画「ガメラ対大悪獣ギロン」は劇場で母と鑑賞しました。「ガメラ対バイラス」も連れて行って貰っているのですけど、母は用事があって窓口で女性に預けられて観ました。上映が終わる時間には迎えに来て、劇場の後部の座席で待っていてくれたのは退席する時に気がつきました。

 いつものように隣の席にいてくれない不安感からでしょうか、「ガメラ対バイラス」の内容はスチールで観た何枚かの写真ぐらいで全く憶えていませんでした。「ガメラ対大悪獣ギロン」は、一緒に鑑賞しました。

 一度ッきりでしたけれども女性にとっては身近である、「包丁」怪獣でしたので母とのおしゃべりにも何度も登場して良く憶えています。ままごとに、使い古しの包丁を貰ったのも「ガメラ対大悪獣ギロン」を観たあとでした。思い出の怪獣映画です。

 

 



 明夫君(加藤信博):

 「宇宙の何処かには地球よりも、ずっと科学が発達していて平和な世界があるに違いないと思っていたけど、やっぱり地球が最高ですね。地球に生まれた僕たちは他所の星なんかに憧れずに、この地球を平和にして戦争も交通事故もない世界にしていくしかないって考えたんです。」

 

 博士(船越英二):

 「それはいい勉強になったね」

 

 オリンピックや、アポロの月着陸があった年の映画でしたので、宇宙人は存在したとしても地球とコンタクトを取るのには長い時間がかかるとか、アメリカから来た少年との交流が時代背景を描き出しています。友子ちゃんの白いタイツ姿も、子どもの頃を思い出させてくれました。

 映画の最後で、明夫君が博士に宣言するような場面での言葉は終戦を慰霊した今日の午後には、とてもふさわしく思いました。

 

 

謎の第十惑星に幼心を思い出し 黙祷したあとの怪獣映画は心に残る

女宇宙人(笠原玲子、甲斐弘子)に、脳細胞を食べられる時に髪の毛を剃られてつるつるになったお兄ちゃんの坊主頭が気になってしょうがない友子ちゃんの表情が、チャーミングで可愛い。

 

 

 ガメラ・シリーズ第6作、「ガメラ対大魔獣ジャイガー」は沖縄博に合わせた公開でした。BS11で、8月16日午後8時の放送です。


※補足を必要とするところはコメントで対応します。

通販サイトで毎日入荷、販売しています。

✿わたしの出演作品もあります✿