どう、わたしに似てる?



熊本市の大きな夏祭り「火の国まつり」は、昨日の金曜日、夜8時から熊本城で花火大会。土曜日の今日は夕方から市民総出で、「おてもやん総踊り」です。

上の写真は、おてもやんの像。熊本交通センターの正面広場にあります。像の後ろは熊本阪神デパート。


わたしに似てるかしら? どうでしょう。

おてもやんは元士族の子女。わたしはおてもやんの肩越しに熊本城を見る度に、藩侯を守り、熊本城を仰ぎ見ながら、藩境を守っていた132年前のご先祖が、西南の役で落ちる様子にどういう思いを抱いたのか。考えを巡らせる事があります。


おてもやんの向いている方向に、熊本城に登城する際に家臣が使っていた御幸坂(みゆきざか)があります。向きをたどると下の写真のような感じかしら。左下方向が御幸坂です。

 

どう、わたしに似てる?


※撮影は、2008年6月26日。

 「火の国まつり」のクライマックスは、2日目の夕方から始まる「おてもやん総踊り」。6年前の様子は熊本シティガイドのホームページで見る事が出来ます。→http://www.cityguidekumamoto.co.jp/


この火の国まつりのテーマ曲として製作されたのが、「サンバおてもやん」。民謡の「おてもやん」をサンバ風にアレンジしてあります。編曲は森岡賢一郎さん。

シングルレコードからコピーを録られたものはあると思いますけれども、CDにはなっていません。20枚以上所有していましたので、請われて若い友人に譲りました。今日あたり、クラブでしっかり活用されているのではないかしら。

 今回写真を掲載したかったのですけれども、申し訳ありません。音声だけのアップです。シングル盤から録ったものですので、最後の方に少々パチパチ音が聞こえます。

 



動作確認をしましたが、パソコンのOSと、使用ブラウザのバージョンによっては聴く事ができないと思います。YOUTUBEにもありますが、音質が良くありません。音質の違いを楽しんでいただければ幸いです。




おてもやん


おてもやん あんたこの頃
嫁入りしたでは ないかいな
嫁入りしたこた したばってん
ご亭殿(どん) ぐじゃっぺだるけん
まーだ盃ゃせんじゃった

村役 鳶役 肝いり殿
あん人たちの 居(お)らすけんで
後はどうなっと きゃあなろたい
川端町つぁん きゃあ巡ろい
春日 ぼうぶら(南瓜)どんたちゃ
尻ひっぴゃあで 花盛り 花盛り
ピーチクパーチク ひばりの子
玄白なすびの いがいがどん

ひとつ山越え もひとつ山越え あの山越えて
私ゃあんたに 惚れとるばい
惚れとるばってん 言われんたい
追い追い 彼岸も近まれば
若者(わきゃもん)衆も 寄らんすけん
熊本(くまんどん)の  夜聴聞(よじょもん)参(みゃあ)りに
ゆるゆる話も きゃあしゅうたい
男振りには 惚れんばな
煙草入れの 銀金具が
それがそもそも 因縁たい
アカチャカベッチャカ チャカチャカチャ



 一般的に全国で親しまれているものとニュアンスが異なるのではないかしら。歌詞は日頃聞き慣れているものと、「新熊本市史 別編 第2巻 民族・文化財」を照らし合わせてまとめました。

一般的に歌われている歌詞の方に近くまとめてあります。地元で歌われている歌詞と目立って違うのは、赤文字にした2カ所です。

・「御亭どんが」の方が、現代文法上適っていると思いますけれども、「御亭どん」とわたしは歌っています。

・ひばりは「ぴーちく ぱーちく」と鳴きますが、ひばりのこの未熟な鳴き声でしょうか。「ちーちく ちーちく」と中心地から離れるほどに、こちらがよく歌われるように変化します。

 



「おてもやん」を歌ってらっしゃるのは、水前寺清子さん。

「サンバおてもやん」の反対の面です。このレコードはどちらがA面、B面という区別はありません。但し、二度に分けて製作されているようです。歌詞カードの表がカラーのものと、白黒のものが存在しており、盤を製作したところが異なります。原盤の製作は、キングレコードですが、プレスを引き受けていただいただけのようです。音源はついてはキングレコードに版権はありません。録音と製作は、十字屋レコードさんです。